ワンドのペイジ(Page of Wands)|はじめての情熱
乾いた大地に立つ若者が、一本のワンドを両手で握り、じっと見つめています。
そのまなざしには、不安よりも期待と高揚感が宿っているようです。
足元はまだ不安定かもしれないけれど、心の奥には“何かを始めたい”という熱が、確かに芽生えているのです。
このカードが象徴するのは、「目覚めた情熱」「好奇心」「未知への憧れ」。
まだ形になっていないけれど、「何かをやってみたい」という気持ちは、それだけで十分なはじまり。
ワンドのペイジは、火のエネルギーが「若さ」「純粋な衝動」としてあらわれる瞬間を映し出します。
経験がないことも、道がわからないことも、最初は誰でもそう。
大切なのは、その心の火を消さないこと――それが、旅のすべてをつくっていくのです。
◆ このカードがあなたに問いかけること
- 「やってみたい」と感じた気持ち、最近ありましたか?
- 何もかもが未知でも、進んでみたいと思うものは?
- 最初の一歩に、どんな勇気があれば足りると思いますか?
◆ 正位置の意味
新しい挑戦への情熱やアイデアの芽生え。
やる気に満ち、創造的な気持ちになれるとき。
まだ未熟でも、心の炎はすでに灯っているのです。
キーワード(正位置)
- 好奇心・学び
- はじまりの情熱
- 探求心・自由な精神
◆ リーディング例(正位置)
- 恋愛運: 新しい出会いや恋のスタートにぴったりなとき。自分から一歩を。
- 人間関係: 新しいつながりや、気になる人とのやりとりが始まりそう。
- 仕事運: 好奇心を活かせるチャンスが来る予感。未経験でも挑戦して◎
- 金運: 新たな収入源や趣味が金運につながる可能性。小さな始まりを大切に。
- 全体運: エネルギーが芽生える時期。ワクワクすることに素直になって。
◆ 逆位置の意味
始めたい気持ちはあるのに、不安や迷いが邪魔をしている状態。
もしくは、思いつきだけで動いてしまい、エネルギーが空回りすることも。
情熱の方向を見極めることが大切です。
キーワード(逆位置)
- 気持ちの迷い
- 準備不足・未熟さ
- 思いつきの衝動
◆ リーディング例(逆位置)
- 恋愛運: 恋に対する憧れが強くなりすぎて、現実とのギャップを感じやすい。
- 人間関係: 自分の気持ちばかりが先走ってしまいそう。相手の反応をよく見て。
- 仕事運: やる気はあるのに空回りしがち。焦らずひとつずつ経験を積んで。
- 金運: 新しいことを始めるには、準備不足かも。情報収集がカギ。
- 全体運: はじまりたい気持ちにブレーキがかかるかも。今は心を整えるとき。
◆ 魔法ねこから、あなたへ
ねえ、わたしには聞こえたよ。
あなたの心の中で、ぱちっと灯った“あの小さな音”。
それってね、新しい魔法のはじまりの音なんだ。
今すぐに上手くできなくてもいい。
その火を「灯した」こと。それが、いちばん大事なんだからね。
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