ワンドの9(Nine of Wands)|あと少しの勇気
頭に包帯を巻いた人物が、手にワンドを持ってこちらを見つめています。
背後には8本のワンドが並び、まるでその人を守る壁のようにも見えます。
傷つきながらも、なお「立ち続ける意志」を感じさせるカードです。
このカードが象徴するのは、「粘り強さ」「防衛本能」「踏ん張りどき」。
ここまでたどり着くまでに、きっとたくさんの困難があったはず。
でも、あと少しでゴールが見えるという、そのギリギリの場面でもあるのです。
ワンドの9は、火のエネルギーが「持ちこたえる力」へと姿を変えるとき。
休みたい、逃げたい、その気持ちも抱えたまま。それでも「ここにいる」強さを映しています。
◆ このカードがあなたに問いかけること
- 最近、「もう無理かも」と思ったことはありますか?
- それでも続けている理由は、なんですか?
- もしかしたら、あと少しで光が見えるところかもしれませんよ。
◆ 正位置の意味
正位置のワンドの9は、「耐える強さ」「あと少しの努力」「試練の終盤」などを示します。
状況は厳しいかもしれませんが、もう少しで壁を越えられることを伝えています。
キーワード(正位置)
- 耐える・粘る・立ち続ける
- 準備・守り・警戒心
- あと一歩・継続する力
◆ リーディング例(正位置)
- 恋愛運: 関係性に不安や壁があるかも。でも諦めなければ変化の兆しも。
- 人間関係: 疲れていても、信頼を保つためのもうひと踏ん張りが大切。
- 仕事運: プレッシャーの中でも成果は近い。耐えて得る実りがある。
- 金運: 出費や節約に疲れを感じやすい。今は無理せず堅実に。
- 全体運: 試練のラストスパート。自分の限界をほんの少しだけ越えて。
◆ 逆位置の意味
逆位置のワンドの9は、「消耗」「疑心」「継続の難しさ」などを示します。
長く続けてきたものに対して、もう心が追いついていないのかもしれません。
キーワード(逆位置)
- 疲れ・弱気・あきらめ
- 疑念・防衛過剰
- 気力の限界・空回り
◆ リーディング例(逆位置)
- 恋愛運: 疑いや過去の傷で心が閉じがちに。無理せず距離をとっても◎
- 人間関係: 疲れて壁を作ってしまうかも。心を休ませて。
- 仕事運: 頑張りすぎてエネルギー切れに。一度休息を。
- 金運: 無理な節約や努力が裏目に出ることも。方向を見直して。
- 全体運: 続けることに疲れている自分に気づいてあげて。休む勇気も大切。
◆ 魔法ねこから、あなたへ
「もうダメかも」って思うときって、ほんとはいちばん大事な瞬間なのかもしれない。
だって、そこで踏んばったら、見える景色がまるごと変わることだってあるんだよ。
だから、あとちょっとだけ。
あなたの中の火がまだ消えてないなら、その小さな炎、大切にしてみてね。
大アルカナ: 大アルカナの世界 0.愚者 1.魔術師 2.女教皇 3.女帝 4.皇帝 5.法王 6.恋人 7.戦車 8.力 9.隠者 10.運命の輪 11.正義 12.吊るされた男 13.死神 14.節制 15.悪魔 16.塔 17.星 18.月 19.太陽 20.審判 21.世界
ワンド: ワンドの世界 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ペイジ ナイト クイーン キング
カップ: カップの世界 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ペイジ ナイト クイーン キング